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森繁翁逝く『暖簾』

森繁久弥という俳優さんに特別な思い入れは今までほとんどありませんでした。
お正月、こたつに入って家族で「社長シリーズ」「駅前シリーズ」を見てゲラゲラと笑ったり。

テビィエを観たことがない私にとってはインタビューで気の利いた受け答えをする粋なおじいちゃんのイメージ。

比べるわけではありませんが
緒形拳や三国連太郎に感じる危ない男の緊張感みたいなワクワクがあまりなかったのかなぁ…。(笑)
先日の日曜日。
撮り溜めたHDDの消化を家族にせっつかれ、家でゴロゴロしながら映画を観ておりました。

相変わらず「沈まぬ太陽」公開記念
山崎豊子シリーズは続いています。(笑)
今回選んだのは
「暖簾」

監督 は西川美和監督が敬愛する
川島雄三監督です。
何でも川島雄三監督のお父様が
息子の映画の中でこの映画がとてもお気に入りだった…
と川島雄三監督自身が嬉しそうに語ったエピソードがある作品。

きっと…川島作品にしては保守的?(笑)

そんな想いもあり鑑賞しました。

主役が森繁久弥だというのも見始めて知ったのですが。(笑)
とても面白かったです。
大阪商人の昆布屋の一代記…いや二代記?
だけにテンポがいい。
トントンと話が進みます。
話がちょっとたるんでくるとポンっと潔いほど時間が飛んで新しい展開になり全く飽きません。

もちろん、主役の森繁、山田五十鈴、乙羽信子、中村雁治郎が巧いゆえなのでしょうが、笑いの緩急も絶妙。
でもこのあたりは社長シリーズ見ていても想定の範囲内。

驚いたのは後半。

森繁はこの映画で二役を演じています。
父と息子。

後半は
統制経済ですっかり生きる張り合いを失った父と
戦地から復員してきた出来の悪い次男坊がぶつかり合いながら家業を盛り立てていくストーリーです。
出来のいい長男は戦死。
学生時代ラグビーに現を抜かしろくに勉強していたとも思えない出来の悪い次男坊に父は罵声を浴びせますが、
実は次男坊は父にそっくりで…遊んでいるようでしっかり商魂逞しい。

この掛け合いが面白い。

ひとつのフレームに老いたが口達者な父の森繁と若く機知に富んだ才覚溢れる次男坊森繁が一緒にいて丁々発止。

今でこそCGも特殊メイクも技術が進歩してありがちな手法。
それでも同一人物が演じたら違和感を感じたりしますが、一切そんなことを感じさせない力量に驚き。
完璧にキャラクターを演じ分けている姿はお見事としか言いようがありませんでした。

森繁の二役だからこそ生きている。
普通の配役にはない面白さが絶品。

役者森繁を堪能出来る面白い作品だと思います。

カラッとした逞しさと明るさ強さもあり、あからさまでない昔ながらの親子愛あり。
戦後の新しい親子の形あり。

あ~山崎豊子だ~。あ~川島雄三だ~。(嬉泣)

堪能しました。

この映画を観た翌日森繁翁が大往生を遂げられたのもご縁でしょうか。
追悼番組もあるかな?
楽しませて頂きたいと思います。

慎んでご冥福をお祈りいたします。
合掌。
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13:02 | 映画 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑
東京フィルメックス始まる | top | 情けない男『森雅之』について語ろうと思ったのに(笑)

Comments

# 不思議なご縁。
haruさん。今晩は。元気ですか?

森繁久弥さんとは、ちょっと、不思議なご縁がありました。昔、洋裁学校に行っていた時があり、その校長先生と、ご主人さんが、なんと、満州時代の森繁久弥さんと知り合いで、森繁久弥さんが、とても世話になったそうなのです。

校長先生が亡くなったとき、わざわざ、自宅まで訪ねてきました。ちょうどその時、森繁久弥さんが、来ているよ。という話は聞いていたのですが、窓から、覗くことはしませんでした。本当に、森繁久弥さんが、来ているような実感がしなかったのです。今では、覗けばよかったと後悔しています。

森繁久弥さんは、役者よりも、演劇人であり、歌手であるほうが、印象が強いのです。そして、晩年、自分より先に亡くなる知人に対して、「自分がいつまでも生きていて、ほかの皆さんが死んでしまうことが、とても悲しい。」と言っていた言葉が、耳に残っています。

とてもユーモアがあり、優しい人柄が、にじみ出るような人だったように思います。きっと、空の上で、皆さんと再会して、喜んでいるように思います。心より、ご冥福をお祈りいたします。
by: kazuko | 2009/11/23 20:21 | URL [編集] | page top↑
#
kazukoさん、コメありがとうです。
お元気ですか?
私はボチボチです。森繁さんとそんなご縁がありましたかぁ…。かなり女性がお好きだったようですが、実は奥さんが一番…なんて部分可愛いなぁ~って思います。
大御所なのに人としてチャーミングな方でしたね。
今頃天国では森繁さんがやっと来たと連日連夜歓迎の宴でしょうか。
想像するととても楽しいです。
こんな生命の全うの仕方もあるんだなぁ~と。
みんなが待ってると思うと死が怖くないと思えるのかもしれませんね…。
by: kazukoさんへ | 2009/11/24 08:13 | URL [編集] | page top↑

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