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では気を取り直して(笑)『Thirst』鑑賞記




かなりネタバレです。

いつまでも羨ましがってても仕方ないので(笑)
忘れないうちに書き留めておきたいと思います。

信仰に忠実で熱心な聖職者である彼が「献体」とも言える行為が元で望みもしない特異体質を奇跡的に手に入れる。
そのことにより思いもよらず信仰と道徳と欲の間で激しい葛藤を強いられる彼。
そんな彼の姿を時にユーモラスに時に残酷に描く。

欲っていうのは「食欲」?(この場合「血」をさす)
性欲だったり、苦しみから逃れたい欲だったり、生きたい欲だったり、死にたい欲だったりするわけで。

全ての欲を捨て神に身を捧げることを求めていた彼が予期せず欲まみれの中で悶絶する…。

そのもがき方がいかにも善良な小市民らしい。
小市民なバンハイヤ(笑)は自分なりの調子のいい論理で自分の行為を正当化しようとするあたり、
彼が様々な欲望と葛藤するさまが不謹慎ながらとっても可笑しいのです。

パクチャヌク監督らしいユーモアもたっぷり。

とてもわかりやすいストーリーですが、隠れているものがいっぱいある感じがします。

冒頭のドアに映る木の葉の影のシーンからすでに美しく。
相変わらず色も景色も綺麗。
血さえ、彼さえ(笑)美しく感じます。

上映後のQ&Aで監督がおっしゃってましたが、
キム・オクビン演じるテジュの服の色、メイクもいろいろ考えられたらしい。

血を吸うと顔が上気するんです。
バンハイヤ。(笑)
それが生々しいっていうか…美しいっていうか。何とも妖艶。
ファムファタールとしての役割を果たす彼女が最初死人のような顔で登場し、その後みるみる変貌する様は見事です。
変貌するのは外見ではあるけれど彼女の「内なるもの」が生き返っていく…不死身になっていくような恐怖が美しさから感じられました。

監督はちょっと激しい演技に戸惑いのあった彼女にイザベルアジャーニのポゼッションを観るように勧めたとのこと。

それから彼女が恐れることなく激しい演技をすることが出来て良かったとお話してました。

ポゼッション…
うわっ!凄すぎるあらすじ(笑)
でも観たいなぁ~。

今の韓国は抑える演技が評価され主流となりつつあるが、あえてアンチテーゼらしいです。

ソンガンホさんの局部が映っていることばかりが話題になってしまい残念だと笑ってらっしゃいましたが、
そのシーンもとても意味のある自然なシーンだったように思います。
他にもかなり
気持ちが悪いシーンや激しい絡みもあるのですが、全てが必然的であり自然であり、ストーリーの上で必要不可欠なものであると感じました。
脇もあの人やあの人がいっぱい出てます。
とっても楽しい。監督が「ガンホさんと家に帰らないで毎晩宴会出来るから一緒に映画を撮りたいと思った」と語ってらっしゃいました。
このメンバーで飲んだらどんだけ楽しいんでしょう。(笑)

特にシンハギュン良かったです。
マザコンの出来損ない息子がぴったり。でも悪い人じゃないのです。
そう。
この映画致命的に悪い人が出て来ない。みんな善良。
でも人はどんどん死んじゃうし血みどろなんですよね。

どうも私はそんなところが好きみたい。まるでジウンちゃんのクワイエットファミリーのような。(笑)

それからハギュのお母さん最高でした。前半も後半も。
特に後半は監督も語っていらっしゃいましたが彼女の目が鏡であり、彼自身であり、社会であり…全てを見つめる傍観者の役割になるあたりが最高。
とっても面白いです。
ピーターパンみたいに空は飛ぶし(笑)
娯楽商業映画としても見どころ満載。

ただそれだけではない何かが感じられる気がしました。

さすがに大ホール
今回質問は慎みましたが(笑)
聞いてみたかったことはありました。
彼なりの論理で最小限の迷惑のかけ方で血を得ていた彼は2度(正確には4度)人を殺めます。
聖職者である彼が人を殺める・・・。
欲望に目がくらんだから?
罪を犯した者は命を奪われても当然?
懺悔の際、信者に戒めていた行為にわが身を貶める?
聖職者であることを捨てた?
カトリックの信仰と罪の意識に関して是非カトリック信者の監督にお聞きしたかったなぁ・・。

とにかく面白かったです。
日本公開も無事に決まったようで。
是非また見に行きたい映画です。

カンヌ版予告編を。
これ見るとかなり凄いですけど
本編みると不思議と大丈夫なんですよ。これが。(笑)

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闇を照らす月の光『トウキョウソナタ』を観る | top | 渇いている…「Thirst」鑑賞

Comments

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by: | 2009/12/06 20:50 | URL [編集] | page top↑
# 良かった~
非公開さん、コメありがとう。
これ見終わった時、この映画をこんなに面白く感じるなんてもしかしたら自分が精神病んでるんじゃないか…ちょっと心配になったのです。だってパッと見、かなりエログロじゃない?
でも非公開さんも絶賛で良かった~。
本当にチャヌク監督は天才だと私も思いました。
公開が楽しみです~。
そうね…相性があるしね。
でもきっと合わなくはないと思うのよ。びょんも「ぼのぼの」面白いって言ってたし。(笑)

ただ監督は絶対歩み寄らないね。(^_^;)
チャヌク監督に限らず、世の中にはいろんな監督がいっぱいいるんだからどんどんいろいろ挑戦して欲しい。
また全然違う彼を是非見てみたいね~。これからも楽しみです。
by: 非公開さんへ | 2009/12/07 20:24 | URL [編集] | page top↑

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