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映画を観るということは監督の心の中を覗くこと?

bakumatutaiyouden

相変わらず川島雄三監督フェア開催中。

今回は
大きなスクリーンで川島作品を楽しもう企画。

これもご縁かしら。
たまたまシネマート六本木で
チラシを発見。

川島雄三監督作品
原作者井伏鱒二に顰蹙をかい、TVでの放映は絶望的と噂される
珍作「貸間あり」と川島の代表作と名高い「幕末太陽伝」が豪華二本立
て。
二本立てなのに入場料は1000円、場所はぬぁんと「三鷹」
未知の世界。(笑)

行ってまいりました。
駅から徒歩17分、炎天下のお散歩には若干渋いですが、見知らぬ街 で気分はすっかり異邦人。
それなりに楽しかったです。

会場は立派な文化ホール。
スタッフはボランティアの皆さんでしょうか。
とても手厚く親切にご案内して下さいました。
かなり満席に近い。
観客の平均年齢は…70…くらい?(^_^;)

お若い方はパラパラ。
私の父や母くらいの皆さんが楽しそうにご参加。
おそらく地元では名物企画なんでしょう。
翌週は三船敏郎だったかな。

私が観にいったのは
フランキー堺特集。

彼が主演の川島作品2本。

かなりフィルム状態が悪いことをご説明頂きました。
まあ、それも時代を感じられて楽しいです。
半世紀近く前ですから、やむを得ずですね。

さて。
作品の感想を。

ここひと月。
川島雄三監督に関して数冊の本を読み漁り、
彼の生き様を垣間見ていた私。

この2本とても観ているのが辛くて辛くて。

小説に私小説があるように。
映画にも私映画があるのでしょうか。

以前、川島監督のエッセイを読んだとき、

「…作家は誰しも自他に制約された秘密を持つものだが、どっかにその片鱗をのぞかせる。
それをみることも作に接するある楽しみである。」

という一文に心が踊ったのですが、片鱗どころかこの2本。
彼の「父」への想いと人が生きるということに対する重さが主人公の生きざまにびっしり詰まっている気がして
秘密を暴露しているというか・・自分の想いをすべて塗り込めていると言おうか・・。
喜劇なのに何だか観ていて悲しくなってきてしまって胸が苦しくなりました。

映画を観るということは監督の心の中を覗くことなのかもしれません。

おそらくこんな見方をするのはごく少数なのだろうと。
皆さん、ゲラゲラ笑ってました。
もちろん私も笑いました。
ただ笑いながらどこか哀しみが漂う・・・「重喜劇」とは巧く表現したものだと感心いたしました。

この二本の主人公。
何でも出来る器用な男が定職にも付かず、ふらふらと便利屋家業をし。
この男自分のそんな生き方をどこか自分で嘲笑している節があるが
希望も夢も特に持たず、ただ生き急いでいるよう。
そして普通なら手を伸ばそうと思うような安定が近づいてくると自分から逃亡を図る・・・。

図式は何だか似ていて。
何でも出来る男のモデルは川島監督の「父」
そして我が身を嘲笑し、安定や幸せから逃亡を図る生き急ぐ男は川島監督本人?

二人とも逃げ切ったのに・・・監督は逃げ切れなかったのかな・・いや、今でも逃げ続けてたりして。(笑)

「貸間あり」はともかく。(かなりドタバタギャグ炸裂・笑)

「幕末太陽伝」はとても計算されていてストーリーもテンポよく、フランキー堺が上手。
とても良くできた喜劇だと思います。
若旦那の徳三郎役の梅野 泰靖さんが可愛くて。(笑)
とても面白かったです。

撮影所の出口から飛び出して昭和32年の-東京の町に佐平次を投げ出そうとした
幻のラストシーンも見たかった~~~。

川島雄三・・生まれる時代が早すぎた?
いやいやあの時代だからこそあの密度で生き急げたのかも。
彼が不遇だとも不幸だとも思わないから不思議です。


三鷹まで足を運んだ甲斐はあったと思います。

川島作品次は「雁の寺」か「青べか物語」あたりを是非。

それぞれの詳細に興味のある方はこちらで。

幕末太陽傳

貸間あり







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