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「幸福」を見て「幸福」について考える






ジウン監督が好きな映画のリストがだいぶ前に話題になりました。

この映画もその中の一作。

なかなか手に入らなかったものをお友達から回していただきました。

はいこちら「幸福」

ちょうど私が生まれた頃の作品・・・っていうことは40年以上前ってこと。

フランス映画 監督・脚本はアニエス・ヴァルダ 女性です。

これ凄く見たかったのですが、DVDプレーヤーとの相性が悪くて途中フリーズすること数知れず

ようやくPC、旧PC、DVDプレーヤーを駆使して観終わった。

そして感想です。


ひたすら描かれる幸せな家族の風景と美しいフランスの景色

太陽を燦々と浴びて揺れる大輪のひまわり

穏やかにほほ笑む貞淑な妻・・可愛い子供たち

子煩悩で妻思いの優しい夫・・・

夫は街の郵便局で知り合った女性とふと恋に落ちる

自分は妻も君も同じように愛している。

動物と植物を共に愛するように・・・

妻と君の違いは出会いが後か先かということだけだ・・。

彼は当然のことのように彼女の胸の中で囁きます。

受け入れる彼女。

そして彼は妻にも同じように囁くのです。

彼女の胸の中で。

受け入れられない彼女は死を選ぶ。

そして彼は悲しむけれど

動物の彼女を当然のように愛し、再婚をし

子供たちと幸せに暮らしました。

めでたしめでたし・・・・・?

・・・・

これね・・・かなりショックな映画でした。


映像はとっても好きです。

季節の移り変わりをとても綺麗に映しています。

美しいフランスの街並み・・。

フランスの家庭のカラフルなインテリア・・。

綺麗綺麗。


画面構成もとっても斬新で。

アイロンかけやパン作り・・洋裁・・子供の世話・・手元だけ映しているのに

彼女の日常をとても的確に表しています。

そして

時々登場人物の視線になるカメラ

その登場人物の心の動きがよくわかります。


街角の看板

「誘惑」「秘め事」「信念」「信頼」

まるでこのストーリーのキーワードのようにカットが挿入され。


妻の黄色と愛人の紫

妻の死後、愛人の部屋を久々訪れた男を紫のガウンを着た愛人が迎える。

部屋には黄色の花と紫の花が大きな花瓶に活けられています。

子供の洋服の色

妻の洋服の色

夫の洋服の色

愛人の洋服の色

この映画の色はとても奥が深いと思う。

どこに心があるかどこが繋がっているか。

暗示しているように思えます。


そしてこの映画全体が韻を踏んでいるつくりになっている感じ。

前半、妻の幸せな時間を

音楽は「モーツァルトのクラリネット五重奏曲」にのせて

日常を感じる家事のシーンで表現し


後半、妻の死後

妻になった愛人の送る生活を

前半と

同じ音楽、同じシチュエーションで映し出します。


それはある意味とても残酷で。

後半に出てくる子供の笑顔も同じ笑顔なのにどこか残酷さを感じる。

その対比が絶妙なんですよね。


それから愛人と夫の情事の場面の撮り方は本当に絶句というか。

映画って本当に面白いなぁ~って感心しちゃうほど

こんなのもありなんだって思えるそんな斬新な映像でした。

そのシーンだけ空気が違うっていうか突出してるんですよね。

そこがすごく面白かったです。


映画自体の映像とつくりに関してはもう大絶賛。



そしてストーリーですが。

これは私の既成概念を覆すもので衝撃的でした。

この夫がね・・。

二人を同時に愛することになんの迷いもないんですよ。

おまけに妻と愛人にもその気持ちが理解できると思いこんでいる。

それがね・・生々しくないっていおうか。

浮世離れしてるって言おうか。

どこかおとぎ話のように夢の国の話のように聞こえるんです。

結局現実的にすべてを受け入れた愛人

結局現実的に事実を受け入れることができなかった妻

人生の明暗は分かれるのですが

彼は変わらない・・・。

生活も変わらない・・。

じゃあ・・死んだ奥さんは・・・なんだったんだろう。

何だかとても虚しくて。

ラストシーン

幸せそうな家族の風景を眺めながらあまりの残酷さにぞっとする。

同じような幸せの風景なのに・・。

きっとこのぞっとする残酷さと

それを生み出した男の無神経な身勝手さを描きたかったのかなぁ・・。

決して好きな登場人物ではないけれど

ドロドロをあえてあっさりと美しく描き、残酷さを克明に映し出すこの監督の感性が

私はとても好きかもしれません。

やっぱりジウン監督のお勧めは好きだ。(笑)

とっても面白かったです。

「男と女」といい「幸福」といい。

今年はフランス映画名作回顧年?(笑)

当たり年です。















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01:20 | 映画 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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Comments

# おもしろそ~
ハルさん、こんにちは~

私この手の映画好きそうだわ~。
ハルさんのこのレビュー読んでいて見たくなりましたよ。

Amazonでプレミアム付いているのね・・
シクロもそうだったけどマニアックで本数の少ない映画は中古品に頼らないと買えないのね。
でも見てみるわ。

初めてお邪魔したのよ。m(_ _)m
目は大事です、旦那の顔は見えない方が良いけれど、
ビョンホンの顔が見られないのは寂しいから・・

良いな~、ハルさんはビョンホン見送れるわね・・
私は万が一見送れても頭が覚醒していないかもだわ。(⌒~⌒)ニンマリ
by: bumom | 2008/10/19 16:12 | URL [編集] | page top↑
# 健康第一
bumomさん、コメありがとうです~。
この映画・・私は好きでした。
派手さはないけれどジワジワと怖い。
画面綺麗で人の笑顔が怖いのって
かなり怖いです。
今、手配中。
お急ぎでなければお届け出来るかも。
またご連絡いたしますね。
で。
私も最近仕事でPC使う時間がとても増え
目に負担がかかっているみたいです。
視力も落ちてきているし、
さすがに一日中仕事で細かい数字見て帰ってきてのPC作業は辛いみたい。
目を大切にして体も健康でいないと
私だって・・危ないです。(T_T)
ともに長生きいたしましょう~。

by: haru | 2008/10/21 20:05 | URL [編集] | page top↑

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