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会社サボって「ノルウェイの森」




年明けお仕事かなり暇だし。
受験生の息子が風邪をひき
もう病院には一緒に行かないけどとりあえずちょっとと心配だし。
なーんて理由で仕事半休頂いちゃいましたー。

会社にいて「私の人生これじゃいかん!」と
急に時間がもったいなく思えたんですよね。
実に贅沢、実に我儘。
今年度の有給はまだ18日も残っているし、仕事上休める日は限られているのでこんな日もありだ。

さて、そんな私。
気付けば水曜日。
気付けば有楽町に間に合う。

…というわけで映画館に駆け込み
やっと念願の
「ノルウェイの森」鑑賞です。

特別この小説に思い入れがあるわけではありません。

トランアンユン監督が惚れて惚れて惚れ抜いてやっと映画になったこの作品がどうかたちになったのか…指差し確認したかった。

思い入れはありませんが抱いていたイメージはそれなりにあります。
松ケンはどうだろう。。
ただ原作と映画は別物。
充分承知の上。

で感想。


よくも悪くも
トラン・アン・ユンワールド。

ただ。
いつも湿度を感じる監督の映画ですが
今回は妙に乾いている感じ。
日本という土地柄?
「何故だがわからないけど濡れないの」by直子

たぶん。
そういうイメージで作られた映画なんだろうなぁ。

低体温で孤独で整然と淡々としていてひんやりした空気感。
私が村上作品から感じる感覚が映画の中にも漂っている気がしてある意味感動しました。

トランアンユン監督作品のパパイヤはどこか人物が植物的だった印象があるんですが、この映画の人物もどこか植物的な印象。

植物的な淡々とした人物が突然揺さぶられ震え、また静寂に戻る様子はわかりやすかった気がします。

儀式のように繰り返されるSEXシーンはとても村上春樹ワールド的だなぁと思って眺めていました。
愛があるからSEXをする。
愛がないからSEXが出来ない。
愛の指標として性を捉えようとする登場人物たちの思考と愛と性とは無関係だという生理的事実の中で
来るものを淡々と受け入れ生き続けるワタナベは地球創成期から生き続けるシダのようだと植物の強さを妙に実感。(笑)

ワタナベは恐ろしいほど優しい。
でも温かくないというか。
でも冷たいわけではないんだけど。
直子と緑と抱き合っていても
どこか寒そうで。
汗をかいているのに
寒そうで。
水につかっているのに乾いている。

映画全体が美しい風景美しい四季を描いているのにずっと温度が低い感じ。
それがとても面白いなぁーと。

そんな中、女性が数名出てまいります。
監督の映画、毎度彼の奥さんが出演、これでもかぁーと美しげなシーンが続くのは有名ですが。
今回は出てないとホッとしていたら何と全部の女性がどこか監督の奥さんチックで驚く驚く。
特に緑は奥さんかと思うほどで唖然としました。
何でしょう…監督の理想の女性像がああいう感じなの?
とても不思議でした。
作品の雰囲気には合っていたので私としてはありかな。

ただ。
直子のナレーションの声が妙に甘すぎること、儚さは感じるが儚さと対比するべき無意味な若さが感じられないこと。
巧いだけに残念に思いました。

「人は18と19の間を行ったり来たりするべきなのよ」
生きることを半ば持て余しているようにも見えるこの言葉を語る20歳の直子としてはハリが足りなかった…そんな気がします。

しかしながら村上春樹の世界とトランアンユンワールドの融合という点ではなかなかよろしいんじゃないでしょうか。
トランアンユン監督がどれだけこの小説が好きなのかよくわかった気がしました。

小説全部は描き切れなくて当たり前。
ワタナベくんを丹念に描きだすと
永沢さんハツミさんレイコさんのくだりが薄くなるのは仕方ないかなぁ。残念だけど。

リーピンビンの映像とレディオヘッドの音楽は文句なしgood!
もちろん
ワタナベくんも文句なし。
私としては「もちろん」100点です。(笑)

それから糸井さんとか細野さんとか高橋さん。
嫌いではありませんが…またなんで?

エンドロールをながめながら
「あー亀山千広~石原隆~」と妙に納得。
一見作品の顔をしてるけど立派な商品なんだなぁと思うとちょっと寂しかったりして。

私はやっぱ「トニー滝谷」でいっかな。

あまり期待していなかったからか
若干甘め★★★と3/4
ってところでしょうか。
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21:14 | 映画 | comments (3) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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Comments

# トニー滝谷。
haruさん。こんばんは。

村上春樹さんの小説は、読んだことがありませんが、この間、「トニー滝谷」の映画を、偶然、テレビで見ました。とても面白かったです。

孤独という、空間を生かした世界が広がっていました。

トラン・アン・ユン監督は、きっと、夢見る大人だと思います。それでいて、とても欲望が強く、野望がいっぱいある人。それが、画面に出ているのではないでしょうか?この映画を見ていないので、なんともいえませんが、前の映画で、そう思いました。

小説に映画化は、本当に難しいですね。映画によって、より小説が生かされることが、とても少なく思います。けれど、映画にして欲しい小説は、たくさんありますね。自分の頭の中で作り出された世界が、画面でどうなるのかが見てみたいのかもしれません。

冬は、まだ始まったばかりですが、冷たい風が、心地よく感じるように、心も、優しく暖かでいたいですね。
by: kazuko | 2011/01/09 20:39 | URL [編集] | page top↑
# 管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
by: | 2011/01/09 20:43 | URL [編集] | page top↑
# 孤独という空間
kazukoさん、コメありがとうです。
何度もお手数とらせちゃったようでごめんなさい。
どうもパスワードが完全に解除出来ていなかったようです。(^_^;)
さて。
トニー滝谷ご覧いただき気にいって頂けたようで良かったです。
そうなんですよ。
孤独・・という空間が何とも胸にしみる世界。
あの映画はとても好きです。
トランアンユン監督は美意識が異常なほど研ぎ澄まされているような気がします。
たぶん彼なりに美しいと思えるものしか撮らないのかもしれません。

確かにより小説が生かされるというのは難しいかもしれませんね~。
小説を読みながらそれぞれが頭の中で違うものを思い浮かべているからなかなか叶わないのかもしれません。

この映画に関しては監督のこの小説に対する思い入れが溢れていたので指さし確認は無事完了とすることにしました。

今日は関東もとても寒いです。
いつかまた冬晴れの空を見て綺麗だなぁ~と思えるようになるといいなぁ~。
余裕のない私はそんな感じです。
コメントもらってちょっと暖かくなりました。
ありがとうです。
by: kazukoさんへ | 2011/01/10 19:02 | URL [編集] | page top↑

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