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キム・ヨンハ「光の帝国」読み終わりました

何故彼がこの本を選んだか…。
IRIS撮影を前に南北ものを研究しようと思った?

他人の人生を演じる男に興味があった?

そんな理由があるのかないのかさえわかりませんが、
読んでみてなんとなく彼らしいチョイスだなぁ…と感じたのは気のせい?(笑)

いろいろ思い巡らせながら大変興味深く読了いたしました。

詳細はこちら

『光の帝国』キムヨンハ


主人公は42才
弱小映画配給会社を経営しているギヨンという男。

フォルクスワーゲンのディーラーに勤める妻のマリ、囲碁が得意でどこかすでに人生を達観しているかのような出来のいい中学二年の娘ヒョンミの三人暮らし。
そんな彼にはこの20年家族にも周囲の人々にも隠し続けた秘密があった。

ある日突然
そんな彼の「20年間のキムギヨンとしての生活」に終止符を打つように追い込まれる出来事が起こる…。

混乱しながらも冷静に人生の清算をし始める彼。

彼の身に起こった出来事に全く気づくことなくそれぞれの人生を生きる家族。

彼らを取り巻く人々にもそれぞれの人生と思いがあって…。

ギヨンの1日を追いかけつつ、彼の人生、彼の周りの人の人生が綴られます。

おのずとその中に
80年代の北朝鮮
80年代のソウル
現代のソウル
が描かれることになる…。
世相と思想と価値観と。
そういったものが描かれながら
その中で生き続けてきた彼ら…
この先生き続けていくだろう彼ら・・・


とっても人間臭い気がします。
綺麗ごとではなく、生身の人間の匂いがする。
あとがきにはどこの国の話だとしても違和感がない・・とありましたが
確かに現代人の虚無感
あとがきの言葉を借りれば
家族・アイデンティティの在り処をもがき探し求める姿は
どこの国であろうと共通することかもしれないけれど
この話をこの舞台で描くことがより人間臭い、生々しさを生んでいる気がします。

結局、北と南のこの数十年にわたる葛藤は私には理解の範疇を遥かに越えていて
こうして本に触れ、映画に触れながら少しずつ覗き見ているに過ぎないのだろう・・
その奥深さを肌で感じます。

もちろん「別な国の特殊な話」ではなく
先ほど書きましたが、あとがきで訳者が触れたような
現代人の虚無感、家族・アイデンティティの在り処をもがき探し求める姿、
特に主人公の妻、マリの自分の人生を何度も何度も振り返り、もがく姿はとても共感というか・・。
胸ぐらをつかまれるような(笑)そんな衝撃がありました。

書いてしまえば「え?そんな結末ですか・・」というお話ですが結末ではなく
そこに至る過程を見つめる小説なのだと理解いたしました。
とても面白かったです。

さて。勝手にキャスティングのコーナー(笑)

びょんに主人公ギヨンはまだちょっと早い気がするんですけど。
なんせ中2の子持ちですからね・・・。
オーラをどこまでも消し去って目立たない男・・・どこまで演じきれるか。
かなり高度な挑戦になる予感。
あ・・メタボ腹も作らないと。(笑)

ベジタリアンになってから女にもてなくなったチョルスは?
・・と最初思いましたが後半あんまり美味しい役じゃないんですよね・・。

私としてはソジを痛めつけたN.Y在住のビジネスマンなんか特別出演でいいんじゃないかと。

マリはね・・・ドヨン姉さんあたりガッツリやってくれるかなぁ~。
でも、個人的にはじゅえる先生に是非演じてほしい。(爆)
イメージぴったり。
身内ネタですいません。(^_^;)

ああ・・あとそれから。
もし、私が韓国に産まれていたら・・とっても大変な時代を生きていたんだろうなぁ~と。
学生運動して火炎瓶投げてたんだろうか・・。

ジウンちゃんやチャヌク監督はたちはそういう青春だったのかなぁ~。

たぶん、彼セレクトの本にしては比較的楽に読める一品。
お試しください。



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14:38 | 読書 | comments (4) | trackbacks (0) | edit | page top↑
不安で哲学な彼もまたよし。『Status Anxiety』 | top | 字幕限界越えてます「バーンアフターリーディング」を観る

Comments

# ソウルの闇
haruさん、こんばんは。
早速「光の帝国」を取り上げていただいて、ありがとうございます。

主人公はスパイ、といいながら、とても長い時間を一人の市民として生きてきた。
それが本意かどうかはわからないけど、その間、たくさんのしがらみを持ちながら、ソウルの街にある部分、根を張ってしまっている。
それが、「寝た子を起こす」ような、突然の指令で・・・というわけですが、

それでも、「北の祖国」に忠誠心を持っているの? っていう感じが一番だったかな?

でも、一方で、「シュリ」の世界よりもずっと現実感があり、ぞーっとしました。

だって、こんな人、たくさんソウルの街に潜んでいそうな気がするんですもの。
haruさんの感想を読み返しながら、「IRIS」のtrailerを思い起こしながら、

彼はこの作品から何を読み取ったのか、尋ねてみたいような気がします。
haruさん、揺ちゃんに聞いていただけません? 笑

ハングル本「地球星旅行者」、辞書を引き引き読んでいますが、まったく進みません。1年かかっても無理・・・です!・・きっと。笑
by: さちこ | 2009/05/17 20:57 | URL [編集] | page top↑
# 遅くなってごめんね。
さちこさん、コメありがとうです~。
こっちの部屋のレスは携帯からできない。
別に本宅がいい加減なわけではないのですが(笑)
いろいろ頭の中を整理しながら書きたいと思うのでとても遅くなってしまいました。
ごめんなさい。
さて。
この本面白かったです。
等身大の韓国っていうか。
飾り立てていない生身な感じがしました。
ずっとずっとスパイ本人さえスパイだと忘れてしまうほど
一見平穏な両国の間に
忘れられない歴史があって
忘れられない過去があって。
そんな特別なスパイという環境に身をおいてなくとも
南にずっといたとしても
忘れられない歴史と過去があって。
囚われて引きずって抱えて今を生きている。
その姿が生々しくて。
その生きる姿はやっぱりどこか激しくて熱くて
どこの国でも成り立つ話というけれど
こう生きるのはやっぱり韓国人だろう・・
そんなことを思いました。
過去を抱えて二つの国に挟まれて生きている・・。
ヒョンジュンは・・・どんな人生を歩んでいるのでしょうか。
(笑)
彼がこの小説の中に何を探し、何を見つけたのか・・・。
聞いてみたいですね。

きっと揺ちゃんに熱く語ったのでしょうか。
聞いておきます。

きっと彼が何を見つけたのか・・
「IRIS」の中に彼は仕込むんではないかと。
宝探しが楽しみです。

「地球星旅行者」そりゃ、大変です。
私「不安」がもうちょっと。
今週末感想あげるつもりですが・・・。(^_^;)
とりあえず・・ガンバッ!

by: さちこさんへ | 2009/05/22 20:56 | URL [編集] | page top↑
# 読んだんだった・・・
haruさん、こんばんわ!
これ、あっさりと読んだんでした。
そう、彼が選んだとしたら、絶対IRISの為だなって思える1冊。
自分の為か、私達の為か・・・
命が下らない諜報部員ってこんなものなんでしょうか?
ダムに吊るされたりする人もいるのに・・・
勝手にキャスティング、じゅえる先生に一票!

あ、rainの劇場でノムとジョーの予告編が入ったの~
まるで、イ・ビョンホン祭り!!
笑いが止まりませんでしたよ♪
by: sora | 2009/06/08 18:59 | URL [編集] | page top↑
#
soraさん、コメありがとうです~。
そうだよね。(笑)一晩で読み切ったって。
これを挙げたのは予習しとけよっ!って彼のメッセージ?(笑)
ま、そんなことはないだろうけど人間臭くて面白かったですね。
ビョンはギヨンはもったいないかなぁ~。
ミンシク先輩ぐらいだって可能な年齢設定ですよね。
これはやっぱIRISの参考書ですね。

え~イビョンホン祭り羨ましい~。
明日2回目行くんですが・・・
祭りあるかなぁ~。期待にワクワク。
by: soraさんへ | 2009/06/13 22:21 | URL [編集] | page top↑

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